それに、クリリンの初参加ということで、彼の放浪記など濃密な議論がなされた。
また、彼による新鮮な指摘の中で印象的なのは、パース主体で作られた案の弱点と形態操作という手法の古さだった。確かに…。しかし!まず、パース主体で作られた案の弱点については、寧ろそこから始めなければダメだと思う。つまり、キメパースは武器になる。その武器を持って闘いに臨んだほうが有利である。話を固めて形を出そうとするとなかなか出てこない。これは建築の常である。建築という仕事は絵で魅力を且つ一発で証明できなければ負けなんじゃないか。パッと見で気に入られなければ、話すら聞いてもらえない厳しい世界だから。もう一つ、形態操作という手法の古さについて異論はない。現にshu-maiの過去のお題、「折る」、「凹」等の形態操作系の議論は発展しなかったから。
プレゼンター:豊島純一(クリリン)、永田敦、小松秀暢クリティーク:北本直裕+残りのプレゼンター
の計4人でした。
豊島案…雨音を奏でる屋根面の設計。
永田案…屋根の重なりによる水の道を設計。
小松案…建築自体を滝化する。

今更、既存の落水荘を追及しても意味がないのではないか。過去に戻って、それについて悩んでいても先に進めない。それよりも明日の落水荘を考えなければいけない。
次回7月19日のお題は『未来のパブリックスペース』
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