shu-mai

東北大学のshu-maiは、全国のshu-maiとはスタンスが違い、「21世紀のアーキグラム」と題して、毎週建築の可能性を探ります。

場所:東北大学 片平南キャンパス・通研・1階製図室or1階石田研究室134

時間:毎週月曜日19時から(出来るだけ参加者の都合に合わせます)

2010年7月6日火曜日

第6回『半透明な小屋』

提案者:鈴木晴香(m1)、北本直裕(b4)、小松秀暢(m2)、さとし(b4)、圷一将(b4)、永田敦(b4)、中村龍太郎(b4)、新藤大介(b4)
見学者:山田徹夜(b4)
の計9人でした。

鈴木案…現在履修中のトルコスタジオ作品をみんなでエスキス。

北本案…虚構を現実化する不透明な小屋と現実を虚構化する透明な小屋の二項対立で半透明性を炙りだす。


小松案…パンテオンを模した屋根のない家。屋根があるような気になる空間。


さとし案…反射立体格子(ジャングルジム)の中に住む。人の輪郭を曖昧にする。


圷案…半透明な間仕切りが層をなすことで不透明な場がシークエンスとともにできては消えていく。


永田案…中心のみ内部空間で残りの諸室は屋外空間。ガラスもない吹きさらしの屋外空間が重なりながら層をなすことで内部空間のような気になるウィークエンドハウス。


中村案…霧を纏う家。自然現象とともに移ろいゆく空間。


新藤案…回転ドア。


このお題は数年前に行われたシェルターコンペの課題。未だに半透明をどう捉えるかは難しい。
透明性で言えば、SANAAのお二人による考えはこうだ。
西沢さんのいう透明性は、ガラスは透明だから透明なのだ。ガラスは常にガラスである。それに対して、
妹島さんのいう透明性は西沢さんとは何か違うらしい。それは、物質が薄いときと厚いときでは感じ方が異なる。あるいは距離感が変わる。
やはり、半透明とは妹島さん的であるべきではないか。梅林の家の鉄板の厚みの意味を思い出した。建築が物質である以上、半透明性は今後の建築を創るときの一つの鍵を握っている。

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