形式は端的に発表30秒×7人で、その後の議論を充実させた。議論では見学者も含めて皆で意見を交わしながら、その素案を磨いていった。
参加者:モモ(B4)、細堀麻子(B4)、中村龍太郎(B4)、小松秀暢(M2)、鳥居慶佑(B4)、永田敦(B4)、中江仁治(B4)。
見学者:鈴木晴香(M1)、乙坂譜美(M1)、伊藤幹(B3)、北澤(B3)、とおる(B3)。
ギャラリー:三塚悠(M2)、小田島康朗(M2)、長田尚文(M2)。
モモ案…既存の二階建住宅をエンドレスに凹ませていくと内と外の反転が延々と繰り返されていく。彼女のイメージは4次元で展開されていて、2次元のペーパー上で表現するには難しい。その形態はリべスキンドを想わせる。
細堀案①…人型をとり、行為を建築に記憶する。人の存在を他方に伝え合う住宅。彼女のイメージでは、人型は固定されたものだった。もしも壁面が形状記憶する低反発素材のように可変的なモノであれば、自由に関係し合うことができたのではないか。
細堀案②…ひたすら地球を凹ませる。土がそのまま仕上げであり、構造となる。トイレの水が溢れて流れるが、そんなことはお構いなし。
中村案…二階の床がトランポリンのように凹み、一階の床は逆に凸む。凹むことと凸むことが連動する軟体住宅。
小松案…都市の凹み。都市に寄与する住宅。住宅ヴォリュームを埋めて、隣の建物から伸びたスラブが屋根となり、雑居ビル群の間にぽっかり空いた隙間をつくる。隣の建物と屋上を共有すると同時に地上面は都市に提供する。

鳥居案…各部屋を凹ませながら文節していき、ドアのない住宅をつくる。部屋の凹ませ方について考えていくと、色んな提案が生まれ、議論を盛り上げた。この素案は、あらゆる方向性を持つ集合住宅に応用できそうな可能性を秘めている。
永田案…凹みの深さの異なる透明素材でできた屋根。透明な屋根に水がたまり、透け方の変化を楽しむ住宅。
議論の中で、「透明素材自体に厚みの変化をつけてもいいんじゃないか」や「凹みが床まで伸びてきて、つらら状の柱や壁になり、氷の洞窟みたいな空間にしたら面白い」などの意見が出た。
中江案…一見するとハリボテのファサードだが、実は開口部のような凹みが諸室になっている。唯一、水平方向の凹みを提案していた。議論の中で、様々なアイデアを生み、最も議論を盛り上げた。結果的に表と裏が生まれていて、その使い方や組み合わせ方を詰めていくと面白い提案になりそう。
以上、今回は多世代まじりでした!
来週もみんなで!!
私は広島支部のしゅうまいを体験したことがある。比較的、しゅうまい東北支部の作品は荒削りだと思う。広島に比べ、技でねじ伏せる人がいない。これが逆に良い結果を生んでいるのではないか。
スマートで恰好良い作品も良いが、こういった荒削りなアイデアを深めていく作業は、より自由な発想を喚起して新たなアイデアを生むと思う。こうした創造する場をこれからも続けていきたいと考えている。
次回(06/7)のテーマは「折る」!!!
それでは、また!
以上、小松からの報告でした。
来週も頑張るぞーーー!!
返信削除「凹み」。あっ君だったら、どんなのを出したんかね?
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