shu-mai

東北大学のshu-maiは、全国のshu-maiとはスタンスが違い、「21世紀のアーキグラム」と題して、毎週建築の可能性を探ります。

場所:東北大学 片平南キャンパス・通研・1階製図室or1階石田研究室134

時間:毎週月曜日19時から(出来るだけ参加者の都合に合わせます)

2010年5月31日月曜日

第2回『凹み』

今日の「しゅうまい」はギャラリーも含め3年生からM2まで幅広く学年が集まった。
形式は端的に発表30秒×7人で、その後の議論を充実させた。議論では見学者も含めて皆で意見を交わしながら、その素案を磨いていった。

参加者:モモ(B4)、細堀麻子(B4)、中村龍太郎(B4)、小松秀暢(M2)、鳥居慶佑(B4)、永田敦(B4)、中江仁治(B4)。
見学者:鈴木晴香(M1)、乙坂譜美(M1)、伊藤幹(B3)、北澤(B3)、とおる(B3)。
ギャラリー:三塚悠(M2)、小田島康朗(M2)、長田尚文(M2)。


モモ案…既存の二階建住宅をエンドレスに凹ませていくと内と外の反転が延々と繰り返されていく。彼女のイメージは4次元で展開されていて、2次元のペーパー上で表現するには難しい。その形態はリべスキンドを想わせる。


細堀案①…人型をとり、行為を建築に記憶する。人の存在を他方に伝え合う住宅。彼女のイメージでは、人型は固定されたものだった。もしも壁面が形状記憶する低反発素材のように可変的なモノであれば、自由に関係し合うことができたのではないか。


細堀案②…ひたすら地球を凹ませる。土がそのまま仕上げであり、構造となる。トイレの水が溢れて流れるが、そんなことはお構いなし。


中村案…二階の床がトランポリンのように凹み、一階の床は逆に凸む。凹むことと凸むことが連動する軟体住宅。


小松案…都市の凹み。都市に寄与する住宅。住宅ヴォリュームを埋めて、隣の建物から伸びたスラブが屋根となり、雑居ビル群の間にぽっかり空いた隙間をつくる。隣の建物と屋上を共有すると同時に地上面は都市に提供する。



鳥居案…各部屋を凹ませながら文節していき、ドアのない住宅をつくる。部屋の凹ませ方について考えていくと、色んな提案が生まれ、議論を盛り上げた。この素案は、あらゆる方向性を持つ集合住宅に応用できそうな可能性を秘めている。


永田案…凹みの深さの異なる透明素材でできた屋根。透明な屋根に水がたまり、透け方の変化を楽しむ住宅。
議論の中で、「透明素材自体に厚みの変化をつけてもいいんじゃないか」や「凹みが床まで伸びてきて、つらら状の柱や壁になり、氷の洞窟みたいな空間にしたら面白い」などの意見が出た。


中江案…一見するとハリボテのファサードだが、実は開口部のような凹みが諸室になっている。唯一、水平方向の凹みを提案していた。議論の中で、様々なアイデアを生み、最も議論を盛り上げた。結果的に表と裏が生まれていて、その使い方や組み合わせ方を詰めていくと面白い提案になりそう。


以上、今回は多世代まじりでした!

来週もみんなで!!


私は広島支部のしゅうまいを体験したことがある。比較的、しゅうまい東北支部の作品は荒削りだと思う。広島に比べ、技でねじ伏せる人がいない。これが逆に良い結果を生んでいるのではないか。
スマートで恰好良い作品も良いが、こういった荒削りなアイデアを深めていく作業は、より自由な発想を喚起して新たなアイデアを生むと思う。こうした創造する場をこれからも続けていきたいと考えている。


次回(06/7)のテーマは「折る」!!!
それでは、また!


以上、小松からの報告でした。

2010年5月25日火曜日

(訂正)第2回お題

えっと、昨日決めたテーマなんですが、不評だったので、


次回、5月31日のテーマは改めて、


「凹み(ヘコミ)」!!!

ということでお願いします!!!!!!!

2010年5月24日月曜日

第1回「ハコ」


今日は、東北大一発目のシューマイ!!!
テーマは「ハコ」


参加者:永田、鳥居、圷、川崎、細堀、曽良。
見学者:山田、北本、新藤
全員4年生でした。


永田案・・・だまし箱(一定の操作を行わないと開かないハコ)の原理で移動手段を制限した案。



鳥居案・・・柱の形(四角形にすることで方向性が生まれる)で領域認識が微妙に変わってくるという提案。




圷案・・・人も客観的に見ると、ハコに収まるものであると捉え、必要に応じて機能のハコに収まっていくという案。



川崎案・・・ハコの中に住まうのではなく、トイレや風呂、家具のおさまる複数のハコに囲まれた住処。その隙間に暮らす案。



細堀案・・・「箱男」という安部公房の小説から、段ボールの服を住宅に発展した案。



曽良案・・・外に窓は一切ない。内側の庭は地面との間の切れ目から滲み出し、窓はすべて庭に向いている案。




以上、今回は4年生だけでしたが、次回は多世代まじりでおこっていきたいです!

次回(04/31)のテーマは「男」!!!
そして、次々回のテーマは「女」です!!!!
チョット抽象的ですが、たくさんのアイデア待ってまーす!

以上、小松不在で永田からの報告でした。

2010年5月17日月曜日

第1回お題

記念すべき初回は5月24日でテーマは「ハコ」
トンペー生は一体どんな案を出してくるんでしょーか!

新たにshu-mai東北支部をつくる

全国各地で行われている『shu-mai』
そのshu-maiに倣い、この度、東北支部をつくりました。
各支部のみなさまどうぞよろしくお願いします。